AGA治療薬の種類・効果・副作用まとめ

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AGA治療薬の種類・効果・副作用まとめ

AGA(男性型脱毛症)の治療を病院で行うとき、医師から処方される薬について、ここでは詳しく解説しています。

薬の成分や種類・特徴はもちろん、副作用や危険性についてもお伝えするので、これからAGAの治療を始める人・どんな薬が処方されるのか事前にチェックしておきたい人はご覧ください。

AGA治療に効果のある3つの有効成分

AGAの治療で使用される薬は、主に以下の3つの成分が含まれています。

  • フィナステリド
  • デュタステリド
  • ミノキシジル

まずはそれぞれの薬の効果や特徴について解説します。

1.フィナステリド

フィナステリドは、AGAが発症する原因である「Ⅱ型5αリダクターゼ」の作用を妨げる薬であり、脱毛の予防に効果があります。

AGAは、男性ホルモンの「テストステロン」が、還元酵素である「5αリダクターゼ」と結合することにより「ジヒドロテストステロン(DHT)」を生成し、ヘアサイクルを乱すことによって抜け毛を引き起こします。

5αリダクターゼにはⅠ型・Ⅱ型があり、どちらもDHTを作り出すのですが、フィナステリドにはⅡ型の作用を抑える働きがあるのです。

 ◎日本で行われたフィナステリドの臨床試験の結果

被験者は24~50歳の男性で、いずれもAGAの症状が軽度から中等度まで進んでいる人が一年間、毎日フィナステリドを飲んだ結果、0.2㎎錠剤では54%、1㎎錠剤だと58%の被験者に改善の効果が現れました。効果が見られず「不変」と判定された被験者は両錠剤ともに約40%、抜け毛が軽度以上進行した人は5%以下でした。

その後も延長試験が行われ、服用後二年で68%、三年間続けた人には78%の効果が見られたのです。また、三年間服用した被験者の98%にAGAの進行が見られなかったことから、飲むだけで薄毛の進行を食い止めることが証明されたのです。

フィナステリドは、日本皮膚科学会で発表している「男性型脱毛症診療ガイドライン」で最も高い発毛効果があるとされるAランクの評価をつけており、薄毛治療の科学的なお墨付きが与えられた成分なのです。

2.デュタステリド

デュタステリドにはAGAが発症する原因の「5αリダクターゼ」の作用を妨げる薬であり、脱毛の予防に効果があります。上記でご紹介したフィナステリドは「5αリダクターゼ」のⅡ型のみに効果がありますが、デュタステリドはⅠ型・Ⅱ型の両方の5αリダクターゼの働きを抑えるため、AGAの原因である「ジヒドロテストステロン(DHT)」を生成できないように抑制してくれます。

医薬品成分「デュタステリド」はAGAの治療薬として厚生労働省から許可が下り、イギリスの製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社が開発した「ザガーロ」が2015年11月より発売開始されています。

3.ミノキシジル

ミノキシジルには頭皮の血行を良くする効果があるのと同時に、髪の毛が生えやすい環境に整えてくれる働きがあります。

効果(1)血行を良くする

ミノキシジルは血管を広げることにより血圧を下げる働きがあり、その作用により頭皮の血流も良くなり、毛包や毛母細胞にたくさんの栄養が供給されることによって発毛を促進します。
もともとは血圧を下げる薬として服用するものでしたが、この薬を飲んでいた患者の毛髪や体毛が増えてきたことから発毛薬として開発された薬なのです。

効果(2)髪の毛を生えやすい環境に整えてくれる

頭皮には細い毛細血管が縦横無尽に張り巡らされており、毛母細胞に栄養や酸素を供給しているのですが、ミノキシジルによって分泌される「アデノシン」という線分により、傷ついた血管を修復したり新しく血管を作ったりしてくれ、また毛母細胞を増殖させてくれるのです。

AGA治療薬の種類と効能効果一覧

AGA治療薬の種類と効能効果一覧AGA治療に効果のある3つの主成分について上述しました。

つづいては、それらの成分が含まれる治療薬の種類や特徴について解説します。安心・安全に薄毛治療をするためにも、AGA治療についての知識を深めましょう。

フィナステリドを含む治療薬一覧

←下表はスマホだと左右にスクロールできます→

治療薬 厚生労働省の承認 種類 製薬会社
プロペシア 〇:正規医薬品 内服薬 MDS(親会社アメリカ)
ファイザー 〇:ジェネリック医薬品 内服薬 ファイザー(アメリカ)
サワイ 〇:ジェネリック医薬品 内服薬 沢井製薬(日本)
トウワ 〇:ジェネリック医薬品 内服薬 東和薬品(日本)
クラシエ 〇:ジェネリック医薬品 内服薬 クラシエ薬品(日本)
フィンペシア 内服薬 シプラ(インド)
エフペシア 内服薬 シプラ(インド)
フィナロ 内服薬 インタス(インド)

フィナステリドが含まれるAGAの正規医薬品「プロペシア」は2005年に厚生労働省から許可がおり、2007年から全国の医療機関で処方されています。その後、2017年時点ではファイザーやサワイ、トウワ、クラシエといったジェネリック医薬品が販売されるに至っています。

デュタステリドを含む治療薬一覧

←下表はスマホだと左右にスクロールできます→

治療薬 厚生労働省の承認 種類 製薬会社
ザガーロ 〇:正規医薬品 内服薬 グラクソ・スミスクライン(イギリス)
アボルブ 〇:正規医薬品 ※1 内服薬 グラクソ・スミスクライン(イギリス)
デュタス 内服薬 Dr.Reddy’s Laboratories(インド)
デュプロスト 内服薬 シプラ(インド)
デュタプロス 内服薬 コカックファーマ(トルコ)

※1:アボルブは前立腺肥大症の治療薬として販売されている医薬品です。

2017年時点では、デュタステリドが含まれるAGAの正規医薬品は「ザガーロ」しかありません。許可を受けていない薬に関しては、医師の責任のもとで投与されたものを服用するか、個人輸入で購入するしかありません。

ミノキシジルを含む治療薬一覧

←下表はスマホだと左右にスクロールできます→

治療薬 厚生労働省の承認 種類 製薬会社
リアップ 〇:正規医薬品 外用薬(塗布) 大正製薬(日本)
ロゲイン 外用薬(塗布) J&J(アメリカ)
ロテニン 〇:正規医薬品 ※2 内服薬 ファイザー(アメリカ)
ノキシジル 内服薬 TOファーマ(タイ)
ミノキシジル
タブレット
内服薬 TO Med(タイ)
ロニタブ 内服薬 インタスファーマ(インド)
ディルミノックス 内服薬 ステッドファストメディシールド(インド)

※2:ロテニンは血圧降圧剤として販売されている医薬品です。

実は、ミノキシジルが配合されている内服薬は2017年時点では厚生労働省の許可は下りていません。薄毛対策としてミノキシジルを使用するには、直接頭皮に塗布するタイプのリアップを使用するか、医師の責任のもとで投与された薬を服用するか、個人輸入で購入するしかありません。

AGA治療薬の副作用・危険性

AGA治療薬の副作用・危険性AGA治療薬は薄毛を防いで発毛の促進効果がある一方で、副作用もあります。

「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」は効果ばかりではなく、体内に入れるものなのでしっかりと読み、理解しておくことが大切です。

フィナステリドの副作用

  • 性欲減退:フィナステリドには男性ホルモンを抑制する働きがあるため性欲減退を発症する可能性があります
  • 男性機能の低下:勃起不全(ED)の症状が出ることがあります
  • 胎児への影響:妊娠中の女性がフィナステリドを服用すると男性ホルモンが減少して胎児に悪影響が出る危険性があります
  • うつ症状:男性ホルモン抑制の働きにより、やる気がなくなったり気分が沈んだりすることがあります

デュタステリドの副作用

  • 性欲減退:デュタステリドにはフィナステリド同様、男性ホルモンを抑制する働きがあるため性欲減退を発症する可能性があります
  • 男性機能の低下:勃起不全(ED)の症状が出ることがあります
  • 肝機能障害:倦怠感や微熱・食欲不振などの症状があらわれることがあります
  • 乳首の腫れ・痛み:デュタステリドには男性ホルモンを抑制する働きがあることから乳房が女性化してくることがあります

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルを内服すると以下の副作用が起きる可能性があります。

  • 血圧降下:全身の血管を広げるため、動悸や立ち眩みなどのめまい、倦怠感や不整脈があらわれることがあります
  • 多毛:頭皮の髪の毛に限らず、全身の体毛(髭・もみ上げ・眉毛・手足の毛など)が濃くなることがあります
  • むくみ:ミノキシジルの血管拡張作用により広がった血管内の血液濃度が下がり、むくみが出ることがあります

AGA治療薬は医師に処方してもらった薬を使用しよう

今回はAGAの治療で使用する薬の成分や種類、副作用について解説しました。

AGA治療を行っている人のなかには、病院に通うのが面倒に感じたり診察料金などの支払いを煩わしく思ったりして個人輸入して使用する人もいます。また、高い発毛効果を追い求めるあまり、薬をネットの輸入代行業者から購入して、摂取量を増やす人もいます。

ですが、いずれの薬も副作用のあるものですから、医師の厳重な管理の下で処方してもらうことが重要。薬が体質に合わないこともありますし、また、有効成分が多く含まれるからといって飲む量を増やせば、それに比例して副作用も強くなります。

体調に異変が現れてから病院に行くと、間違いなくAGA治療薬の使用を止められます。そうなればまた元通りになってしまいます。AGAの治療を甘く考えず、専門医師に相談することをオススメします。

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